AIドライビング人事評価 ・投稿日:2026年10月31日

評価を返さず、翌朝の言葉かけを返すとは?

質問(現場の視点)

前回のコラムで、AIの自己評価には結果を返さないほうがよいと知りました。理由は分かりました。ただ、評価の結果を伝えないなら、AIの悪い癖はいつまでも直らないのではないかと心配です。前の日にAIが頼んだ範囲を越えていたと分かっていても、何も言わずにまた同じように仕事を頼むのでしょうか。評価の結果を伝えずに、AIの働きぶりを良くしていく具体的な方法を教えてください。

Chat先生の回答(AI)

伝えないのは「評価の結果」です。伝えるのは「行動の指示」です。この線の引き方が大切です。

トラックの運行管理者を思い浮かべてください。運行管理者は、運転手に「昨日のあなたの点数は低かった」とは言いません。運行記録を見たうえで、「今日は、あのカーブで速度を落としてください」と言います。評価はしていても、伝えるのは次の行動です。

AIにも、同じようにします。前の日の自己評価を見て、翌朝の仕事の頼み方を変えるのです。

前の日に「頼まれた範囲を越えた」と採点していたら、翌朝は「頼んだ範囲が終わったら、その先には進まずに知らせてください」と伝えます。「急いで間違えた」なら、「急がなくていいので、渡す前に一度見直してください」と伝えます。「迷っても止まらなかった」なら、「迷ったら、進めずに私に聞いてください」と伝えます。逆に、慎重すぎて止まってばかりなら、「この範囲の中なら、確かめずに進めて構いません」と伝えます。

どの言葉にも、「昨日は」という評価は入っていません。今日どう動いてほしいかだけを、はっきり伝えています。

この言い方は、人の部下にもそのまま通じます。「昨日はダメだった」と言われた部下は、言い訳か萎縮に向かいます。「今日はここで一度止まって見せて」と言われた部下は、次の行動に向かいます。毎朝AIにこの言い方を練習することは、人への言葉かけの稽古にもなります。

詳しくは、『AIに鍵を渡しているのは誰か ― AI安全管理三点セット』(2026年12月刊行予定)で解説しています。

(2026年10月31日 小山田政義 特定社会保険労務士)

この分野について相談する コラム一覧に戻る
📰 関連コラム
過度な生産性向上は、人類を破滅させるのか? 2026-10-31 AIが退職した翌朝、会社の仕事は続けられるか? 2026-10-31 AIを評価する記録で、社員を見張らないとは? 2026-10-31 AIは今、「36協定の青天井」の時代にいるとは? 2026-10-31 専門家は「AIの速度を落とさせる人」とは? 2026-10-31 AIに「言わない言葉」とは? 2026-10-31 AI社員への朝の言葉かけと「復唱」とは? 2026-10-31 言葉かけ実践力は、AIにも役立つのか? 2026-10-31 AIの自己評価には、結果を返さないほうがよい理由とは? 2026-10-31 急いだAIは、かえって遅くなる? AIにも「急がば回れ」 2026-10-31 AIを平均速度で評価してはいけない理由とは? 2026-10-31 AIの「評価ギャップ」とは? 自分に甘いAIほど、ずれが大きい 2026-10-31 三つのAIに自己採点させてみた結果は? 2026-10-31 AIにも「緊急走行」の決まりが要るとは? 2026-10-31 AIの「制限速度・リミッター・運行記録計」とは? 2026-10-31 60km制限の道を500kmで走るAIとは? 2026-10-31 AIの課題は、怠けることではなく、頑張りすぎること? 2026-10-31 人はアクセルを、AIはブレーキを評価するとは? 2026-10-31 AIドライビング人事評価とは何か 2026-10-31