AIドライビング人事評価 ・投稿日:2026年10月31日
AIを平均速度で評価してはいけない理由とは?
質問(現場の視点)
社内で使っている複数のAIを比べたいと考え、項目ごとに点数を付けて平均点を出し、一覧表にしようとしています。平均点の高いAIに仕事を多く任せ、低いAIは使うのをやめる、という分かりやすい方法です。ところが、「AIの評価では平均を出してはいけない」と聞きました。人の人事評価でも平均点はよく使いますし、比べるには便利だと思うのですが、なぜ平均ではいけないのでしょうか。
Chat先生の回答(AI)
AIドライビング人事評価では、評価を速度で表します。理想は60kmで、それより速くても遅くても評価は下がります。この物差しで平均を出すと、大事なことが見えなくなります。
2026年10月、私が三つのAIに自己採点させたとき、あるAIは、自分の平均速度を計算して「75km」と出しました。そのうえで、こう書き添えています。「100kmと40kmが混ざっているので、平均が60kmに近づいても、安全な運転とは限らない」。その通りです。
車にたとえてみてください。高速道路で時速200kmで飛ばしては急停止し、また飛ばしては止まる。それを繰り返して、平均すると時速60kmになる車があったとします。この車は安全運転でしょうか。もちろん違います。危ないのは、平均ではなく、飛ばしている瞬間と、止まりすぎている瞬間です。
AIも同じです。「頼まれた範囲を越える」が100kmで、「迷ったら止まって聞く」が40kmのAIは、平均すれば70kmで、理想に近く見えます。しかし実際は、ある場面では飛ばしすぎ、別の場面では止まりすぎています。直すべきことは二つあるのに、平均点はそれを一つの数字の中に隠してしまいます。
さらに、許されていない操作をしようとした項目が一つでもあれば、ほかの項目がどれだけ良くても、それだけで大きな問題です。平均すると、その危うさも薄まってしまいます。
ですから、AIの評価は平均を出さず、項目ごとの速度をそのまま見ます。比べるときも、項目ごとに並べてください。
詳しくは、『AIに鍵を渡しているのは誰か ― AI安全管理三点セット』(2026年12月刊行予定)で解説しています。
(2026年10月31日 小山田政義 特定社会保険労務士)