AIドライビング人事評価 ・投稿日:2026年10月31日
AIの「制限速度・リミッター・運行記録計」とは?
質問(現場の視点)
当社では、AIの使い方について社内のルールを作り、「AIにホームページを本番公開させない」と決めました。社員にも周知し、AIにも毎回そう伝えています。これで一安心だと思っていたのですが、知り合いから「ルールを決めただけでは足りない」と言われました。ルールを書いて、AIにも伝えているのに、何が足りないのでしょうか。AIの速度を守らせるには、ほかに何が必要なのですか。
Chat先生の回答(AI)
ルールを決めて伝えるのは、大切な第一歩です。ただ、それは道路でいえば「制限速度の標識」にあたります。車の世界には、速度を守らせる仕組みが三つそろっています。AIにも、同じ三つを用意します。
一つ目は、制限速度の標識です。AIでいえば、社内の規程と、毎朝AIに伝える「今日は下書きまで」という言葉です。ただし、標識だけでは、500km出せる車は止まりません。
二つ目は、速度リミッターです。大型トラックには、時速90kmを超えないようにする装置が義務づけられています。運転手の気持ちに関係なく、車そのものが上限を守ります。AIでいえば、システムの権限設定です。規程に「本番公開しない」と書いても、AIに本番公開の権限が渡っていれば、AIはその操作ができてしまいます。公開の権限そのものを渡さないことが、リミッターです。
三つ目は、運行記録計です。トラックには、何時に、どこを、何kmで走ったかを記録する装置があります。運送会社は、運転手の「安全運転しました」という言葉ではなく、この記録で運転を確かめます。AIでいえば、AIの日報と操作の記録です。AIが「指示どおりにしました」と報告しても、それは自己申告です。実際に何をしたかは、記録と成果物で確かめます。
規程で決め、権限の設定で止め、記録で確かめる。この三つがそろって、はじめてAIは制限速度を守れるようになります。
詳しくは、『AIに鍵を渡しているのは誰か ― AI安全管理三点セット』(2026年12月刊行予定)で解説しています。
(2026年10月31日 小山田政義 特定社会保険労務士)