① 支配欲型(典型的カスハラ)について
投稿日:2025年6月29日
言葉かけ実践力インストラクターの質問
① 支配欲型(典型的カスハラ)のカスハラ例を教えてください。
Chat先生の回答
✅ タイプ①:支配欲型(典型的カスハラ)
🧠 特徴
相手を「従わせたい」という欲求が強い。
「お客様のほうが立場が上」と考えている。
小さなミスや対応の遅れにも、怒りや威圧で支配しようとする。
謝罪を引き出すこと自体が目的化している場合もある。
📍 具体的なカスハラ事例
事例①:飲食店での対応遅れに激昂
状況:
注文してから5分ほど経っても料理が届かなかった。
店員が混雑を理由に説明しようとした瞬間…
カスハラ言動:
「ふざけてんのか?こっちは客だぞ?なんで俺が待たされるんだ!上を出せ!土下座しろ!」
ポイント:
怒りの本質は「料理」ではなく、「自分のほうが上であることを確認したい」という支配欲。
土下座など相手を屈服させる要求が特徴的。
事例②:コールセンターへの過剰要求
状況:
電気料金の明細に数十円の違いがあり、問い合わせ。
カスハラ言動:
「お前、名前なんだ?録音してるからな?お前のせいで人生めちゃくちゃだよ。社長に電話させろ」
ポイント:
金額の問題ではなく、「威圧」「個人名の聞き出し」「社長を出せ」など、組織全体への支配欲が前面に。
恫喝まがいの録音宣言もよくあるパターン。
事例③:役所の窓口で
状況:
提出書類に不備があり、再提出を求められた
カスハラ言動:
「役所の人間ってのはなんでこんな偉そうなんだよ。俺が税金払ってるからお前らが飯食えてんだぞ?」
ポイント:
「納税者=支配者」という誤った前提で、公務員に対しても見下し発言。
上下関係を強く意識した人格的否定が見られる。
🔴 被害現場の共通点
若手・新人・非正規スタッフなど「反論しにくい立場の人」を選んで攻撃する
言い方を変えながら何度も要求し、「自分がコントロールしている感覚」を得る
💬 このタイプへの対応上の注意点
対応方針 理由
感情に巻き込まれず、冷静で一貫した対応 支配欲型は「反応」を餌にしてくるため、感情で返すと火に油
組織としての一貫した対応ルールを明示 個人の判断だと「この人なら押せる」と思われやすい
録音・記録・共有を徹底 法的対抗・エスカレーション判断の基礎になる
AI視点での補足コメント
企業内でこのテーマに関する背景や現場での応用可能性なども検討すると、より実践的な言葉かけが磨かれます。
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