言葉かけ実践力検定R ・投稿日:2026年10月11日

AIを使った新しい労務相談方法⑥「経営者への確認」

質問(現場の視点)

経営者に「この問いで合っていますか」と確かめることに、どんな意味がありますか?

Chat先生の回答(AI)

経営者に問いを確認していただくのは、専門家が整理した問題と、経営者が本当に相談したい問題が一致しているかを確かめるためです。私は、この確認を、経営者が自ら意思決定するための最初の重要な手続きだと考えています。

労務相談では、経営者の話を聞いた専門家が、法律上の問題を整理します。しかし、専門家が重要だと考えた論点と、経営者が本当に解決したい問題が同じとは限りません。

例えば、専門家は法律上の可否を中心に考えますが、経営者は従業員との関係を維持しながら、どのように対応するかを知りたいのかもしれません。

そこで私は、相談内容を共通の問いに書き換えた後、必ず経営者に確認していただきます。

このとき大切なのは、単に「はい」という返事をいただくことではありません。

問いの中に、経営者が判断したい問題が含まれているか、事実関係に誤りがないか、重要な条件が抜けていないかを一緒に確かめます。

必要であれば、その場で問いを修正します。

私は、このやり取り自体に価値があると考えています。経営者は自分の悩みを改めて整理でき、専門家も相談の目的を確認できるからです。

また、確認済みの問いを記録に残せば、後日相談内容を振り返る際にも、当時何を判断しようとしていたのかを説明しやすくなります。

ただし、問いへの同意は、その後のAIの回答や対応方針への同意を意味するものではありません。

私は、「この問いで合っていますか」という一言を、単なる質問の確認ではなく、経営者と専門家が判断の出発点を共有する手続きだと考えています。

判断の説明力は、答えが出た後ではなく、最初の問いを確認するところから始まるのです。

(特定社会保険労務士 小山田政義/AI労務デザイン室)

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